健康住宅を目指したきっかけは?

風邪が全然治らないんですよ(笑)

自分が子供の頃は、柱と土壁でできているような住宅でした。
建具も木の建具であったり、障子の戸であったりと、そういうところで生活してきたので「とても寒かったなあ」という思いがかなりありました。

結婚した当時も、今まで住んでいる住宅を改修して住んでいたんですが、その頃の時代はサッシがやっと出始めたころで、、、

そのサッシに入れ替えたり、壁も全部クロス貼りにしたりというのが流行った時代でしたね。

クロス貼りをしても、中途半端に気密が良くなるんですが、、、
湿気が出るような住宅になっちゃったんですよね。

湿気が出るということは、やっぱり健康にも良くないですね。
アトピーとか皮膚炎とか、色々な病気にかかってしまい、
けっこう悩まされた時期がありました。

一年中、風邪をずーっとひいているっていうような感じですかね。
風邪も全然治らないんですよ(笑)

そういう住宅環境の中で育ってきたので、、、

「健康になる住宅はないのかなぁ、暖かい住宅はないのかなぁ」と色々調べていたところ、北米の方は健康を一番重視してやってることがわかったんですね。

そこで、早速カナダとかアメリカのオレゴン州の方へも行ってきたんですが「日本より10年ぐらいは進んでいるんですね、住宅についてはね」

そんなことで、、、
建材はどんなものを使っていて、どんな住宅を作っているのかなど視察して調べて、材料をコンテナ仕立てで輸入して、自分の家を実際に建ててみました。

2×4工法なんですけどね。
「なにしろ暖かくて健康な住宅に」との想いで建ててみました。

実際に冬でも温度差があんまりない住宅ですね。
昔の家でしたら家の中でも水が凍ってしまうとか、そういう住宅に住んでいたので、今住んでいる住宅はもう本当に暖かくて、冬場でも室温が(ストーブは夜消してしまっても)朝起きてみると17度とか18度ぐらいはあるんですね。

この住宅に住むようになってからは病気もしなくなりました。
アトピーも治りましたし、、、
「健康に良い住宅っていうのはやっぱり目指していきたいな」
と思ってます。

「自然素材」へのこだわりは?

「全然寒くなかったんですよね」

一番はノリが原因なんですね。

昔はホルムアルデヒドという有害な物質であって、皮膚炎になったり、アトピーになったりとかしたのですが、、、
だいぶ日本でも改善されてきまして…ノリの環境も良くなってきてはいますね。

北米の方ではドライウォールといって、石膏でやる住宅なんかもあるんですが、通気性がとてもいいんですよね。
石膏系の塗り壁になるんですが、それでうちはやってみました。

あとは木ですね。床も無垢材を使ったりなんかしてね。

パイン材を使ったりすれば、、、
「裸足で歩いても温かい」という柔らかいイメージがあります。

うちはオーク材という堅木を使ってやったんですが、、、
「冷たいのかなと思ったけど、家の中の温度は下がらないし…全然寒くなかったんですね」

「自然素材っていいなあ」と実感しました。

これからも、、、
「自然素材」は、ぜひ皆さんにご提供させていただきたいと考えております。

「暖かい家」へのこだわりは?

「シンプルで暖かい家作りが一番いいのかな」

「暖かい家」は今どこのメーカーでもやっていますが、、、
ウレタン吹き付けでやっていることろが多いですね。

「ローコスト住宅」というのはいまだにガラスウールでやってる住宅もありますが、、、

長野県というのは寒冷地ですから、、、

寒冷地仕様という形で、基礎を深くしなければいけないということもありますし、基礎断熱もある程度影響してきますので、そこを重視して凍結しないようにすることが重要だと思います。

また、壁とサッシも重要ですね。

樹脂サッシは、昔はなかなか高くて買えなかったんですが、だいぶコストも下がってきていますので、、、

「いままで使った中で、樹脂サッシが一番有効なのかな。うちの住宅については、お金がかかっても全部樹脂でやっていこう」と考えています。

断熱については、ウレタン吹き付けですね。
「機密が良くて暖かい」というね、、、

夏場も機密がいいのでエアコンも良く効くんですね。
外部に熱が出ない…そういう工法でうちは住宅を作っています。

「色々なメーカーで色々なものが出ていますが…シンプルが一番いいのかな」に思います。

建てたあとの事を考えると、、、

全館を配管してやったりすると、家具の中がカビになったりだとか、変えたりするには天井を壊さなくてはいけないとかね、、、

そこまで考えて、天井裏の点検口を大きく作ればいいのですが、なかなかそこまでコストもかけられないですしね。

「シンプルにして暖かい住宅作りというのが、一番いいんじゃないかな」そんなふうに考えております。